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アラブのこころ

曾野綾子氏が書きました。集英社文庫から出版されています。カソリックが曽根綾子氏で、プロテスタントが三浦綾子氏です。両者ともに著名です。

曾野綾子氏の「太郎物語」は一読の価値があります。三浦綾子氏なら、「氷点」でしょうか。

女性によるアラブ世界の本は片倉もとこ氏しか知りませんでしたが、カソリック信者である曾野綾子氏がアラブ諸国を女性二人で旅行され、アラブ世界について書かれていることに興味を持ち、読んでみました。

曾野綾子氏と友人の中東紀行は、1975年8月末のリビアから始まりました。同年9月1日にリビアは政変が起きました。カダフィ大佐が登場しました。最近、殺されちゃいましたけど。

1973年10月に第四次中東戦争(註1)が起きていますから、僅か2年後の旅となります。よくもまあ、そんな時期に各国を取材されたと思いました。リビア、レバノン、シリア、サウジアラビア、エジプト等と数カ国に渡り、4週間の旅行をされています。

アラブ世界と言えば、イスラム教でしょうか。そのイスラム教がスンニー派9割とシーア派1割で構成されていると書かれていました。あるアラブ人の友人は、イスラム教は一つだと言い張っておりましたが。恐らく、その友人の説が間違っているでしょう。彼がスンニー派かシーア派かは分かりませんが、自分の方が正しいと信じているのはたしかでしょう。だから、イラクで問題が起きたりします。

レバノンは仏国が長く統治した結果として、賄賂が横行するようになったという話もありました。仏国が統治したからなのでしょうか。背景は釈然としません。(南ベトナム政府は腐敗しきっていましたが、あれも仏国が宗主国だったかでしょうか?何か曖昧さが残ります。)中東のパリと呼ばれた首都ベイルートは金融都市として栄えていましたが、内戦で滅茶苦茶になりました。

以下、引用です。

譲り合うのがいい、と日本人が考えることは自由である。しかしこの地球上の恐らく大多数の人間は、譲り合うことになぞいささかの意義も認めていない、ということもはっきりと確認すべきなのである。

アラブ世界を語る上では、なるほどと思います。共感もできます。もっとも、欧米も似たようなものです。米国はグローバルスタンダードを売り込み、欧州は巧みなルール変更で優勢を保とうとします。これはF1レースや競泳水着に関する規定の変更を鑑みれば一目瞭然です。中国も然りです。

それでも尚、個人的見解ですが、人は譲り合うべきだと考えております。日本人としての矜持です。

この本は、1976年4月に刊行されております。よって、晩餐会でゲロを吐いた方のブッシュ(父)がクウェートに侵攻した事も、ゲロは吐いてない方のブッシュ(息子)がイラクに侵攻した事も起きていない時代の話です。

しかし、同書は、アラブ世界の人々を丹念に取材して描いたという点で、強烈な印象を残しました。同書に描かれたアラブ世界の気質は今も変わっていないように感じます。

それにも関わらず、自分の持つアラブ世界への理解は同書によって崩壊したような印象が残りました。イメージしてきたアラブ世界観の大部分が削ぎ落とされた感覚とでも言いましょうか。うまく表現しきれません。

ただ、アラブ世界は部族社会なのだという理解は裏付けられたと思いました。故に、アラブの統一は不可能ではないのかと思いました。失敗した事例は数多くあります。



中東に興味をお持ちの方には、お薦めの一冊です。





註1)高橋和夫 著 / アラブとイスラエル 講談社現代新書 第7刷


関連URL:ヨーロッパとイスラーム






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