FC2ブログ

日本文学史 現代・近代二篇

ドナルド・キーン氏が書かれました。翻訳は、徳岡孝夫氏でした。中公文庫から出版されています。翻訳をドナルド・キーン氏が監修したかは不明です。これは、日本文学史 近世篇全三篇と近代・現代篇二篇の計五冊で構成されています。

彼は米国の日本文学研究者です。源氏物語英訳版をきっかけに日本文学に傾倒されたようです。源氏物語一千年記念のイベントにも関わられたようです。

この一千年を記念した源氏物語絵巻展は観に行きましたが、濃密でした。読んでもいないのになんですが。時代によって、画風が変わっていく様子が一覧出来たのはいい経験でした。観に行った甲斐がありました。

ドナルド・キーン氏は、太平洋戦争中、米国海軍の日本研究部隊に所属していました。同書が書かれたのは後年ですが、彼のような研究者を抱え込んで米国は戦争していました。

相手を研究し尽くしています。これでは戦争に勝てる訳が無いと思いました。逆に、米国はイスラム教徒達に対して何故にあそこまで無知なのか理解が出来ません。

話を戻します。

同書は自然派、夏目漱石、森鴎外、白樺派についての研究書となっています。文学の教科書として適切だと感じました。

夏目漱石の妻がヒステリー障害とうつ病であったことは初めて知りました。(注1)

長生きされた方なので、てっきり健康な方だと思っていました。夏目漱石自身は神経衰弱だったと書かれていますが、明らかに被害妄想と思われる話が漱石日記の随所に現れています。被害妄想ではないかという症状から察するに、実は違う病気ではなかったかと憶測しています。医者ではないので分かりませんが。(注2)

森鴎外についての記述も面白く読めました。夏目漱石と対比する者が多いが、彼らは対比ではなく対極されるべきだと唱えられておりました。かなり難解な示唆です。

同書は必読の一冊だと思います。

日本の近代・現代文学に関する一般教養を一気に読めるのではないでしょうか。



皆様は、お好きな日本文学はございますか?





注1)一般論では彼女は悪妻のように言われているようです。夏目漱石の日記を読んだ時に、それは違うのではないかという疑問を抱きましたが、同書のお陰で謎が解けました。

注2)専門家と彼女の話題でお話をさせて頂く機会がございました。その専門家の診断ではうつ病とのことでした。被害妄想と思しき症状があるので違うのでは無いかという主張は退けられました。うーん、釈然としませんが。







スポンサーサイト
[PR]

FC2公認の男性用高額求人サイトが誕生!
稼ぎたい男子はここで仕事を探せ!

コメント

ドナルド・キーンさん、好きです。

ドナルド・キーン氏の本を読んだのは、大学の英語の授業の時です。'LIVING IN TWO COUNTRIES' by Asahi Press (1988)の英語を悪戦苦闘しながら、読みました。ミニチさんのご紹介を読んだ数日後、北陸中日新聞の1面に「ドナルド・キーンの東京下町日記」が載り、戦争中に、彼が、日本兵士の日記を読み、感動し、ワシントンに送る規則を破り、いつか遺族の元に届けようと、ひそかに取り置いたエピソードも欄外に紹介されていました。彼の著作「百代の過客」もぜひ読んでみたいと思いました。ご紹介のご本も、図書館にリクエストしてみます。残念ながら、私は、彼の日本語の著作を一つも読めていないので。なかなか時間が取れないのですが、いつか、必ず、読もうと思います。ありがとうございました。

パンスト女神さんへ

コメント、ありがとうございます。

彼の著作を原書でお読みでしたか。既に読む候補を挙げられておるようですし。

あーあ、こんな記事をアップして恥ずかしい。読書備忘録として記事を書くとこういう目に合います。

すいません。実は彼の著作はこれしか読んでいません。はい。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ミニチ

Author:ミニチ
アホが感染してもしりません。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
月別アーカイブ
FC2カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログランキング

FC2ブログランキング

検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: