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日本のリアル 4

農業、漁業、林業、そして食卓を語り合うと副題がついています。PHP新書から出版されております。養老孟司氏が林業のプロである鋸谷茂氏と対談されています。

奈良・平安時代は周辺の木材を使い尽くした故に都を移した話が出てきます。興味深い説です。古代エジプトは森林を切り尽くしたと誰かが教えてくれました。ちょっと眉唾な話ですが。

また、川が都市を造る条件だったとも。木材の運搬に困るからでしょう。そういえば、秀吉の一夜城も木材の搬入が決め手になったと記憶しています。

恐ろしい話を鋸谷茂氏がされております。日本の四割が人工林であり、スギとヒノキが植えられている。これだけでくしゃみが出そうになります。ある農家の方とお話をした際、政府はスギばかりを植えたからこうなったと話されていました。(注1)

この対談では、生態系の理解が西洋思想に影響された結果として、個の集合が世界であるという過ちを犯したという話が出てきます。養老孟司氏は個が網目状につながりながら進化してきたと説明されていました。

対談内容は日本の教育にも及びます。養老孟司氏の発言を以下の通り引用させて頂きます。

昔は、モノを見て判断している人間を学校に集めて教育していたからよかったけれど、今はモノを見ていない人間を学校に集めているから、教育をすると、かえってよくない。

更に、教員にも批判が及びます。以下、引用です。

今は先生も態度という言葉を誤解していて、「態度が悪い」というともっぱら行儀が悪いという意味になっていますが、本当は、「学ぶ態度がない」ということなんです。

手厳しい話です。ついでに、勉強が嫌いなら独学しろとまで発言されていました。お前の話だ、ミニチ。





注1)スギが雪に強いという理由なのでしょう。日本固有種だったからマシだという話が同書に出てきます。更に、戦後の特需でスギやヒノキが大量に植林された話も出てきます。政府だけの責任では無さそうです。



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コメント

造林の歴史

大学卒業後、社会人として働き始めた頃、林業は、安い外材に押され、手入れが行き届かなくなって、放置されている状態でした。
水やゴミなどの環境問題も、深刻でした。
伝統的な文化が衰退していくのも、足元から、自分達の文化が崩れ去っていくような危機感を感じていました。
結局、私は、偶然出会ったある伝統工芸の美しさに強くひかれ、働きながら、習い始め、同時に、有機農業、林業、雑木林保全運動などの会に参加し、勉強し始めました。
しかし、あまり、実践する場を持てず、体や感覚で分かりませんでした。伝統工芸も、もっと、本格的に習うために、移住し、研修所で勉強し始めました。
夜は、塾講師のバイトを毎日のようにして、休日は、家事をまとめてしたり、林家の元に、山の手入れ、田や畑の仕事などを習いに行きました。
自分の中では、日本の農業、漁業、林業が、衰退せず、豊かになって欲しい、という思いがいつもありますが、一人の力ではどうにもならない限界を感じます。今のところ、自分達の食べる野菜を作るだけで、精一杯の状況です。それでも、過疎地の耕作放棄地を、農地として維持しているだけ、ましかな、と思います。私の住んでいる所は、漁業も豊かな土地ですが、お魚は高くて、なかなか買う事ができず、魚離れを食い止める力がありません。
造林の歴史も検索して調べてみましたが、早くからは、縄文時代から、食料になるクリを伐採せずに残した事を知りました。また、一方では、腐りにくいクリを使った遺跡が出土していることなど、森と人との関わりは、深いものがあると思います。
その他に、造林といえば、スギ、ヒノキのイメージが強いですが、カラマツやブナも造林されていたことも知りました。
薪炭を利用していた時代は、まめに、伐採、更新されていたコナラなども、今では、放置されています。
以前、借りていた家は、近くにケヤキの大きな木があり、種が飛んできて、プランターで実生の苗ができたので、鉢に移し、趣味で大きく育てていたら、山を持っている方が、ケヤキの苗を4本譲ってくれ、代わりに、お米をあげる、と物々交換が成立したことに驚きました。
山間地に住んでいると、山の境界を無視して、木を伐採してしまって、裁判になったことや、境界をめぐる争いなども、ちらほら耳に入ります。
今、住んでいる所も、以前は、林業が盛んでしたが、今は、皆さん、お金にならなくて、困っています。
田舎は、都会のように仕事もなく、お金になる林業が成立し、山が維持されることを願っています。
外材も逼迫していて、日本の林業も復活の兆しがあるとも聞きました。少しでも、良い方向に向かうことを祈らずにはいられません。

パンスト女神さんへ

コメント、ありがとうございます。

林業は難しいですね。なまじ山を遺産で受けると途方に暮れるとか。

山ガールが流行っています。彼女達が自然だと思って歩く山は人の手入れが前提とされていることを知った時、何かが変わるかもしれません。

更に一歩踏み込んで里山を経験したいとなれば可能性は高まるし、隣のトトロが見せるのは自然ではなく里山だと知れ渡ると変化を期待出来そうです。

No title

少しお話しがそれるかもしれませんが・・

夫の産まれ故郷は杉・檜の宝庫です。
冬になっても紅葉もしません。
密に、真っ直ぐに立ち並ぶ木々、
下草の生える余地もなく暗い人工林。
過疎化が進み、人の手が入らないのかと思います。
戦後の建築ラッシュの果てなのでしょうけど、
季節の情緒もあまり感じられない寂しい感じがします。
最近になってようやく村おこしも兼ねて?
杉や檜の良さをアピールされてきたのかなと思う気がします。
けれど、小物や家具にしても値段はまだ高いので・・・。
もう少しデザインやお財布事情も考えて欲しいと思いますね。

もちろん、夫は花粉症に悩まされておりますよ(汗

ぴんくみなみさんへ

コメント、ありがとうございます。

あれらは日光を求めるせめぎ合い激しいようです。枝払いをしないと大変なことになるようです。

落とした枝をどうするかという問題もあるようです。木材なら売り方次第でしょうが、枝はいかんとも。

林業従事者の年収が際立って低いことも悩ましいですね。

すみませんが、少し、ご紹介させてください。

ミニチさん、すみませんが、林業の現場の方の試行錯誤や抱えている問題を思い、少し、心を痛めましたので、この機会に、少し、いくつか、この場でご紹介させていただけないでしょうか?

まずは、私は、大切に育てられた木や自然の中で何百年も生きてきた貴重な木は、「宝石」だと考えております。木を切る専門の知識を持つ「杣(そま)」の方のほかに、「木挽き(こびき)」と呼ばれる、木目を読み、大鋸(おが)で木を「銘木」に生まれ変わらせる方の存在が、必要不可欠であるにもかかわらず、もう、その文化が、途絶えようとしていることを、嘆かずにはいられません。
最後の江戸木挽き職人といわれる林以一(はやしいいち)さんの『木を読む』を読んで、ぜひ、実際にお会いしたくなりました。新木場の材木店に出向き、一緒に、銘木を買うのを手伝っていただいたことや、竹中工務店で開かれた「木挽き体験」に参加して、私も、木挽きを体験したこともあります。
この本は、とても読みやすく、日本各地の銘木についても、紹介されています。絞り丸太や錆丸太なども、美しくて、日本が、このような文化を育んできたことに、誇りを感じます。
多分、図書館にあると思いますので、興味を持たれた方は、ぜひ、借りて、ご覧になってみてください。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%A8%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80%E2%80%95%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%9C%A8%E6%8C%BD%E3%81%8D%E8%81%B7%E4%BA%BA-SERAI-BOOKS-%E6%9E%97-%E4%BB%A5%E4%B8%80/dp/4093433119

林以一さんの簡単な紹介は、次のページで見る事ができます。

http://www.meikoukai.com/contents/town/13/13_1/index.html

その貴重な銘木を加工するには、良い木工道具、数万から数十万もする良い砥石が欠かせません。
千代鶴是秀(ちよづるこれひで)という稀有な木工道具鍛冶職人についての本も、美しい写真で紹介されています。図書館で、その写真を見るだけでも、すてきなので、良かったら、探してご覧になってみてください。

http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%83%E4%BB%A3%E9%B6%B4%E6%98%AF%E7%A7%80%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%89%8B%E9%81%93%E5%85%B7%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%92%E4%BD%93%E7%8F%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E9%8D%9B%E5%86%B6%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%81%A8%E7%94%9F%E6%B6%AF-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-596-%E5%9C%9F%E7%94%B0-%E6%98%87/dp/4846525961/ref=pd_cp_b_0

そして、世界に誇る木工作家として、竹内碧外(たけうちへきがい)を、ぜひ、多くの方に、知っていただけたら、と思います。
煎茶、生け花、お茶、書なども、勉強し、とても美しい木工の作品を作られた方です。私が最も尊敬する木工作家です。東京竹橋の東京国立近代美術館工芸館で、彼の展覧会が、以前開かれ、私も、見に行きましたが、その図録によって、彼の作品を見る事ができます。
東京国立近代美術館工芸館を検索したところ、2012年12月11日から2013年2月11日まで、「所蔵作品展 寿ぎの「うつわ」-工芸館の漆工コレクションから-」が、開催されます。松田権六(まつだごんろく)、寺井直次(てらいなおじ)の作品は、特に、秀逸です。観覧料は、一般200円ですが、2013年1月2日(水)、1月6日(日)、2月3日(日)は、無料観覧する事ができます。このような時に、ついでに、竹内碧外の図録の見本も見る事ができます。

http://www.momat.go.jp/CG/kotohogi2012/index.html

最後に、農業、林業、漁業は、私たちの食卓につながる、ということを、ミニチさんのご紹介からは感じるのですが、(まだ読む時間が取れなくて、ごめんなさい。)普段飲むお味噌汁も、本物の漆器で飲むと、驚くほど、おいしく感じ、心が豊かになると思います。本物の木と漆で作られたお椀は、手に吸い付くような、とても、官能的な手触りをしています。プラスチックのボディー、エポキシ塗装された偽物のお椀や、お店で売れやすい価格から、手間を省き、シンナーで薄められた漆で塗られたお椀ではなく、美しい形をしていて、手間を惜しまず、10年以上、ひょっとして、一生、使い続けることのできる、お気に入りの漆の器を、少しでも多くの方が、時間をかけて、ゆっくり、探してくださると、嬉しく思います。
それでは、この場をお借りしたことを、心から、厚く、御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

パンスト女神さんへ

宝石というのは興味深い指摘ですね。

将棋の駒を見ると木はいいなと感じます。プラスチップでは感じられない暖かみがあります。そんな感触でしょうか?

ひとえに木は何かというのは難問でしょうね。宇宙は何かと尋ねられたような感じがします。

工芸の立場で感じる木は、まさに宝の山なのでしょうね。

将棋の駒

お返事ありがとうございます。

将棋の駒の作り方を知らなかったので、少し、調べてまいりました。

最高級品では、「木の宝石」と呼ばれる御蔵島の黄楊の美しい杢が使われているのと、将棋の駒が「書き駒」「彫り駒」「彫り埋め駒」「盛り上げ駒」など、名工によって作られているのを知りました。駒の形も、闘う意欲を考えて、作られているのですね。
今は、ベルトサンダーなどを使っているようですが、昔は、鋸と、鉋で作られていたことでしょうし、今でも、良い木肌にするためには、鉋を使って仕上げているだろうと思いました。今度、実際に、すてきな将棋の駒を見てみたいものだと思いました。

いずれにせよ、山は、宝の宝庫だと思います。
山を大切にしたいものです。

パンスト女神さんへ

駒も素晴らしいのですが盤も厚みが重さを感じさせてくれます。

確かに。

カヤの厚みのある盤も、美しいですね。足は、クチナシ(「口無し」)をかたどったものだと、初めて知りました。

パンスト女神さんへ

くちなしを型取り、口出し無用は面白いですよね。

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