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韓国大統領列伝

副題に「権力者の栄華と転落」とあります。池東旭氏(チ・トンウク氏)が中公新書から出版されています。

まさに韓国社会の本質を示唆しているという意味で素晴らしい入門書です。

第二次世界大戦末期から金大中氏(キム・デジュン氏)に至る韓国社会の遍歴が記されています。筆は鋭く容赦ない記述が続きます。

反韓感情をお持ちの方にはお勧めできません。そらみろという結論しか出ないと思えます。

在日朝鮮人や韓国人にもお勧めしません。あまりに痛々しく直視に耐えられないと思います。かくも冷静に自国の現代史を書かれる稀有な存在だと感じます。

尚、日本に対しても手厳しく書かれています。極めて冷静に。

池東旭氏(チ・トンウク氏)の意見には耳を傾けるべきだと思いました。

エピソードや史実は歴史観に彩りをしてくれます。しかし、それは本質ではありません。歴史を眺める際、感情は排するべきだと思います。それなくして同書を読むのは難しいと思います。

テクノクラートという単語も出てきます。米国マクロ経済学者のガルブレイス教授(違う人か?)はその重要性を説きました。もっとも社会のTOP3%(数字もうろ覚えです。)しか関係ないのでミニチには無縁の話です。

印象的だった箇所を引用いたします。

韓国で「イヌのように(汚く)稼いでも、大臣のように(鷹揚に)使え」とのコトワザがある。それを地で行った。だがいったんイヌになったものはイヌから抜け出せない。

これは、韓国歴代大統領についてのまとめにあたる第9章大統領の悲劇に書かれている一文です。非常に強烈な描写です。ジェフリー・アーチャー氏の小説「ケインとアベル」にも、once a skunk, always a skunk という台詞が登場します。ちょっと上記の描写とは微妙な違いがありますが、その台詞を連想させる一文でした。

2012年12月時点の大統領である李氏が竹島問題を必死にアピールしているのは韓国の国民向けの発言だと思えます。落とされたら奈落の底まで落とされますから必死です。かような状況の推理にも役立つと思えます。

日本の国益を考えるなら、朴大統領の当選を望みますが日本側に応対出来る政治家はいないでしょう。この話は端折ります。来年2月7日に掲載します。



真剣に韓国現代史を学びたい方にはお勧めします。






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コメント

難しい・・・

期せずして、日本も韓国も政権が交代するので、
良い方向に話を進めてほしいと思いますが
なかなか難しいでしょうね。

韓国の方が対国内へのプレッシャーが強いので、
そう簡単に話は進まないでしょう。

北朝鮮、中国を含めて、極東での外交は一層舵取りが
難しくなるかもしれませんね。

のど元過ぎれば熱さを忘れてしまう日本人ですから、
国民の興味は薄れていくのでしょうが・・・

eri3loveさんへ

コメント、ありがとうございます。

かたや執拗で、かたやさめるのが早い。不思議な国々ですようね。大抵、隣国同士はモメルのですが。

大統領は、朴氏になりましたね。ラッキーだと思いました。日本には。



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