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23時のハプニング Ver.1.3

広く平らな地面に伸びる直線といえど夜の運転は気持ちいいものではない。オートクルーを仕掛けてブレーキの準備だけして、車を走らせる。対向車は殆ど無いからハイビームで走る。

今が夏なら快適だろう。しかし、冬のミッドウェストを走ることは快適とは言い難い。ここが南部なら快適なドライブだった筈だ。残念だが、クリスマケ明けのイリノイ州だ。何も無い。道が通っているだけだ。ただ、それだけだ。

手元のコーヒーはさめかけている。急がずにチェックインしておけば良かったと後悔する。東京の連中は休暇前に宿題をたっぷりくれる。あいつらがテレビを眺めている最中にこちらは、その宿題とやらを片づけるのだ。やはり、泊まればよかったと思った。

路面が濡れているように見える時、緊張が走る。凍結しているからだ。そして、声を発する間もなく車体が滑った。体が回ったように思えた。

気が遠のいた。

気がついたのは、チカチカと光る懐中電灯の光線のお陰だった。ガラス窓をコツコツとノックする音がする。どうやらスピンで済んだらしい。あらぬ方向に国道が見えた。窓ガラスを降ろした。凍てつく空気が流れ込んできた。寒さに凍え体を震わせている女性が俺を照らしていた。

「あんた、大丈夫?」
「そう願いたいね」
「何か希望はある?」
多分、そういう意味だっただろう。

「フリーオブチャージのコーヒーを二つ」
ギャグも滑った。

「お望みなら、あたしがナインワンワンに電話してあげる」
「いや、電話を売っていない方のMにコーヒーの配達を頼むよ」
彼女は笑った。
「デリバリーサーヴィスは無いと思うわ」
寒いから早く退散したかったのだろう。

「あれがあたしの家。おいで」
彼女は懐中電灯で10mと離れていない一階建てのトレーナーハウスを照らして見せてくれた。

「コーヒーはフリーでいいわ。早くして」
せきたてられながら、あがらせてもらった。

「危うく君を事故に巻き込むところだった」
居間にあるソファで毛布にくるまり、コーヒーを頂いた。
「事故にはならなったわ」
金髪碧眼のショートヘアの女性が二杯目のコーヒーを注いでくれた。年齢は二十歳くらいなのか。この国の女性は年齢が分からない。

「今夜はどうするの」
彼女が尋ねた。
「すぐに出発するよ」
「危ないじゃない」
「泊まる場所にいかないと」
「ここにいればいいじゃない」
「おいおい、冗談じゃない。これでも女性に対するマナーは心得ている」
「そうかしら?この町で最初にエイジアンを食べた女になるのも悪くは無いわ」
「美人を前におあずけはゴメンだね」
「あんた、合格だわ。ベッドにいれて上げる」
「いやだね、ショットガンで挙式は勘弁だ」
「パパはいないわ。ママはリボルバーを使うけど」
「冗談はよしてくれ。まだ、結婚なんて考えていない」
「あたし、獲物は逃さないの」

23時だった。





















大きく寝返りをうつと正真正銘の日本人妻が鼾をかいて寝ていた。

現実は冷酷で厳しい。掛け布団にくるまり再び寝付いた。













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コメント

(笑)

マンイーター♪ に
危うく捕まりそうに
なったイケメンM氏
(> ^O ^)>ヾ(・ω・`;)ノアワワ
ファンタジーから
リアリティへ……
I ∟OⅤ∈ Υ〇∪(嫁命♡)
.....φ( ̄∇ ̄*)>エヘヘ♪
実は奥様♡の寝顔をみて
ホッとしてまた眠りにつく…
とても幸せそうに思えましたぁ
らぶらぶ♡やん(笑)(/∀\*))キャハ♪"
ある意味MAMAんイーター♡よりぃ

エタセクknight &MAMAさんへ

コメント、ありがとうございます。

一安心なのでしょうか。うーん、寝顔(笑)。

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