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ご紹介したい本

先だっての記事「北京の憂鬱」の註6にて既にご紹介させて頂いた呉善花(オ・ソンファ)拓殖大学客員教授(2003年10月時点)の著作に「韓国人からみた北朝鮮 PHP新書」という本があります。内容は、現在の北朝鮮の政治体制と李朝時代の政治体制の比較を行ったものです。本日は、同書の序章に書かれた内容についてご紹介させて頂きます。

P20には、相手国を理解しがたい国だと判断停止をする危険について述べられています。事例として、米国ネオコングループが日本の真珠湾攻撃とイスラム原理主義者の同時多発テロを同一視している点を挙げています。

P20からP21にかけての記述では、「しかし日本人ならば、特攻隊は決して一般市民をまき込むような
攻撃をしないという行動倫理をもっていたことをよく知っている。イスラム過激派の自爆テロにはそれがまったく欠如していることをはっきりと指摘できる。にもかかわらず、アメリカ・ネオコングループには、この二つが同一のものとしかみえていないのだ。」と指摘しております。

続けて、
「それはなぜなのか。彼らにとっての「後進的な地域」の民族意識も宗教意識も、自分たちには理解不能だという判断停止が行われているからである。」と、女史は鋭く深い洞察を述べられております。

この視点は、他国(特にアジア諸国)を学ぶ上で非常に重要な鍵を握っていると思います。同書に出会えたことを幸せに感じております。


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コメント

No title

呉善花氏の本は1冊も読んだ事がないのですが
この記事を読んで興味深く感じました。
機会があったら読んでみたいと思います。

スズキさんへ

コメント、ありがとうございます。
偉そうな記事を掲載しながら、呉女史の著書は一冊しか読んでいません。別な著書を読んだ後、改めて韓国人観を紹介させて頂きたいと思います。わたし、自身は韓国人理解が最も難しいと感じています。

No title

 話は違いますが。。。。。
 他国に民主主義を強制(その時点で既に民主主義と言えるかどうかは別にして)するとある大国がありますが、その国家内では部族や少数民族間の対立も多く、必然としてワルでも強い指導者が求められるということもあります。
 強い指導者がいなくなった途端、内戦が始まるわけで、ちょっかいを出したばっかりに引くに引けない状態になっている大国があります。
 このような例が過去ないし現在に歴史的事実として有ったのかどうか、私はぜんぜーん知りませんが、例えです。例え。

No title

 たとえどんなにつまらない習慣、文化、宗教、思想、、、だとしても、当事者にとってはとても重要な場合があります。
 その環境で暮らしていく上では、必然的に形成されたものだからです。
 絶対にその習慣、文化、宗教、思想といったものを、他国が強制的に変えさせてはいけませんね。
 そこを強制すれば一生恨みを買います。

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