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瀋陽の憂鬱


6年以上前になりますが、瀋陽の日本総領事館に
脱北者5人が駆け込んだ事件を覚えておられるでしょうか?
阿南中国大使が出張中で指示が仰げなかったという理由で、
総領事館内に駆け込んだ脱北者を中国の武装警察に引き渡すと
いう大失態を総領事館は見せ付けてくれました。
はっきり言って、
格好悪い
です。普段、上ばかり見て仕事をしているかが
こういう場面では露呈するものです。


さて、格好悪い人がもう一人いました。
自分の子供と妻を放置して逃げた父ちゃんは、
格好悪いなんてもんじゃありません。メディアの目が
総領事館の対応に集中していましたが、
カメラに映し出された
自分だけ逃げた姿
には、脱出後の家庭崩壊を予見させてくれました。
お子さんは気の毒です。


さて、本題です。瀋陽の憂鬱と題しましたが、今日の
テーマは、北朝鮮の人々が何処へ行くか?です。


石丸次郎氏の著書である「北朝鮮難民」には、
北朝鮮の体制崩壊もしくは第二次朝鮮戦争勃発による
日本への難民流入はどんなに多くても1万人は超えない
だろうと示唆しております。戦争による大量難民は韓国から
来ることはあっても、北朝鮮から脱出する人々が向かう先は、
陸続きでハングルの通じる韓国または中国朝鮮族社会
と考えるのが常識的であると述べておられます。
実際、1950年に勃発した朝鮮戦争(註1)でも、北朝鮮の難民は
中国へ流入したとされており、同じ傾向を辿ると思われます。

さて、実際に大量難民の流入が中国東北部で生じた場合、
朝鮮半島の情勢はかなり不安定なものとなるでしょう。
東北三県でも民族運動が起きた場合、チベット族や
ウイグル族と同じ対応を彼らが受けると考えるのが自然です。
国境線が曖昧になり、トラブルの火種がいつでも燃え上がる
状態になるのではないかと危惧を感じております。
故に、わたし自身は軟着陸による緩やかな連邦化を願っております。
大韓民国には、かつての西独のような統一作業を成し遂げるだけの
経済的な余裕も精神的な土壌(註2)もないように思えます。


テーマからは離れますが、石丸次郎氏の著書である「北朝鮮難民」に
気になる記述がありました。著書の中で、北朝鮮からの亡命者の
韓国社会への定着支援を行うNGOの感想として、以下の7点が
列挙されています。著者も全体にあてはまる話ではないものの
傾向として同意しておりました。
①約束を守らずルーズ
②依頼心がとても強い
③自分の周囲のことしか関心がない
④仕事を紹介してもすぐ辞める
⑤目の前のことしか考えが及ばず、近視眼的
⑥陰口を言う
⑦その場しのぎの発言、行動が多い

同書は、韓国人の北朝鮮からの亡命者への印象ということで
書かれていましたが、わたし自身は④と⑥は別としても、
他の点は韓国人にも共通して感じております。このギャップが
何を今後は学んでいきたいと考えております。




註1)先だって韓国で行われた十代対象のアンケートで、朝鮮戦争を引き起こしたのは日本だという回答が多く、韓国政府関係者を慌てさせたという記事が読売新聞に掲載されておりました。あまりにくだらない話だったので、切り抜きをせずに捨てちゃいました。呉善花女史の著書である「反日・親北 韓国の暴走」(小学館)には、韓国の教員の20%を組織する全教組では統一教育指針書を発刊し、朝鮮戦争で外国勢力は超え肥り、民族は焼き尽くされたという点に重点を置く指導を呼びかけている旨が書かれています。女史は、「朝鮮戦争はアメリカや日本が自国の利益のために朝鮮民族を犠牲にした戦争だという教え方がなされている。」と主張しており、その影響が今回の韓国内でのアンケート結果に現れたとも考えられます。

註2)古田博司/著 朝鮮民族を読み解く -北と南に共通するもの ちくま新書 第2刷 には、特殊な仲間意識についての著述がなされております。日本人には想像出来ない位の厳しい同化が求められており、在日朝鮮人が韓国社会に入り込めない様相や元従軍慰安婦達が被害者としての自己アピールをしなければ社会に疎外される点を解説されています。韓国社会理解をする上では見逃せない1冊と思えます。


参考文献 石丸次郎/著 北朝鮮難民  講談社現代新書 第1刷






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コメント

No title

祖国を棄てて生きる決心をしなければならない人生って、現在の日本ではとても考えられないですけど、いつそのような境遇になるかもしれないと思うと、複雑ですね。
難民、なった方も受け入れる国も。

miwmiwさんへ

コメント、ありがとうございます。
食べられないから祖国を命がけで脱出しないといけない人も出てくるのだと思います。極限まで追い詰められて家族を見捨てる男をみると人の心はここまで荒れるのかと憂鬱になります。

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