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再会 <上>

人ごみで溢れかえるそのターミナル駅の連絡通路で彼とすれ違った。
「弘?」
「剛!」
彼と僕は同時に振り返り、偶然の再会を喜んだ。互いに握り合った手に力が入った。彼と初めて会ったのはもう二十年も昔のことだ。最後に会ったのは、彼の結婚式が最後だった。毎年やりとりする年賀状通りに、お互いに若干は太ったし、短髪の額は広くなっていた。
「まさか、ここで剛に会うとは思わなかったよ。どうだい、元気にしていたか?」
彼は僕の肩を何度となく叩いた。
「元気にしているよ。毎日が忙しいけどね。」
人懐っこい彼は満面の笑顔を浮かべていた。



大学に入学した春、同好会で彼と初めて会った。僕は故郷から独りで上京したばかりで東京のことは何も知らなかった。親戚が都内に住んでいることもなく、周囲に飛び込んでいくことに勇気が必要だった。県人会のコンパでも居心地は良いものではなく、自分ひとりが東京の人間に変れないような気分を味わっていた。キャンパスとアパートの往復が数日続いた後、僕は十三歳から続けてきたあるスポーツの同好会に入会した。そして、彼と出会った。彼は郊外の実家から通学してきて、僕とは学科も同じだった。同じ同好会に属しているだけでなく同じ講義を聴く機会も多かった。彼はキャンパスの最寄り駅で電車を降りると、僕の部屋に立ち寄った。お互いに講義をさぼらなくなったのは良かったと今でも思っている。

何月の出来事だったかは覚えていないが、夏の終わりだったように記憶している。その日の朝、いつものように僕は起床後のシャワーを浴室で済ませてビキニだけを穿いた格好で簡単な朝食の準備に取り掛かった。部屋の扉が軽くノックされ、
「剛、いるかい?」
と彼の声がした。鍵をあけると彼がビニール袋を下げて立っていた。
「ビールの補充を持ってきたよ。」
彼は僕に袋を手渡した。
「ありがとう。いつもすまないねえ。こんな格好でゴメンよ。」
「あはは。毎度毎度の同じ台詞だな。」
彼は笑いながら靴を脱ぎ、部屋に入った。狭い台所を通りぬけ、どかっとベッドに座った。僕は台所で朝食作りを続けていた。
「朝ご飯、食べるよね?」
「ご馳走になるよ。これも毎度毎度の同じ台詞だな。」
彼の笑い声が肩越しに聞こえた。毎朝のように彼は一緒に朝食を食べてくれるから、はじめから二人分の朝食を用意するのが常だった。サラダに乗せるパセリを添えて、朝食が完成した。お盆にのせて、ベッド脇にある小さいテーブルへ運んだ。
「出来上がったよ。手を洗っておいでよ。」
朝食を前にしてニコニコしている彼を見ると嬉しくなった。
「おっ、いつもすまないねえ。」
彼が立ち上がった時、弾みで彼の鞄がベッドから落ちて中身が広がってしまった。そして、数冊の教科書に混ざったゲイ雑誌を見てしまった。彼は慌ててしゃがみこみ狼狽しながら本を鞄にしまい直した。彼の手は震えていたように思えた。

お互いに重い沈黙が流れた。その時間は何時間にも感じた。

「僕だけがこんな格好でいるのは厭だよ。」
沈黙を破ったのは僕だった。驚いた顔で彼は顔を見上げた。
「ほらっ、早く。」
僕は彼の背中からタンクトックを剥がすように脱がした。引っ張られるように立ち上がった彼は信じられないといった表情をしていた。
「ジーパンも靴下もだよ。早く。」
僕は彼にむかって笑みを浮かべた。こわばった笑みだったかもしれない。
「つ、剛。」
彼は慌てふためくようにジーパンを脱ぎ、靴下も脱いだ。同じメーカーのビキニを彼は穿いていた。色は白だった。光沢ある布地も同じだった。今にして思えば、きっと彼は僕と同じビキニを捜し求めて買ったに違いない。
「これなら、弘だって僕と同じだよ。」
何を言っているのが自分でも分からなかった。彼の震える指先が僕の両肩にかかった。
「ちょっと。ちょっと待って。」
僕は彼が触れてきた瞬間にひるんだ。
「もう駄目だ、剛。」
彼は強引に僕を抱き寄せてキスをしてきた。僕の初めてのキスは彼が相手となった。彼の手は僕の後頭部を押さえつけ、何度となく僕の唇を貪った。もう片方の手は僕の腰にまわり、彼は血潮のたぎったペニスを僕の下腹部に押し付けていた。彼は執拗に舌を僕の口腔に押し込もうとした。しっかりと噛み合わさっていた僕の歯は徐々にこじ開けられていった。やがて、彼の舌は僕の舌を捕まえ、ふたつの舌はいつしか絡み合っていた。大量の唾液が僕の喉に流し込まれると僕はそれを一気に飲み込んだ。そして、彼の口にも大量の唾液を流し込んだ。彼はうっとりした表情を浮かべながら僕の唾液を飲み込んでくれた。

僕の膝はガクガクに揺れていた。崩れて倒れそうになる僕を彼はベッドに横たえた。彼は僕のすぐ脇に横たわると再び僕に覆いかぶさってきた。彼は左手で僕に枕をし、右手の指先で僕の顔や耳やうなじを撫でた。彼の舌が侵入してくる度に僕は彼の舌に吸い付いた。彼が舌を伸ばしたままストロークする時には、僕は唇を窄めた。彼の指先は僕の乳首を優しく交互に転がした後、下腹部へのびていった。彼が僕の左手首をつかんでビキニからはみ出て勃起したペニスにあてがった。彼のぬめりを指先に感じた時、驚いて手をすくめた。すると今度は、彼の指先が僕のビキニを撫で回した。お尻をベッドに押し付けるように腰を引いた瞬間、彼は大量の唾液を流しこんできた。同時に、ビキニの中に納まったまま勃起していた僕のペニスは爆発した。僕はペニスをビキニ越しに指先でつつかれながら、包皮から精液を吐き出し続けた。僕は無我夢中になり、彼に抱きついた。彼の胸に顔を埋めようとすると彼は唇で僕の口を塞いで舌を差し込んできた。

目を瞑ったまま彼とキスをしていると、彼の体から軽い振動が伝わってきた。規則的な振動からすると、彼は自分でペニスを扱いているようだった。彼はぬめりに塗れた亀頭を僕のペニスに押しつけながら言葉にならない唸り声をあげながら達した。彼の体温をビキニ越しに僕は感じた。僕が穿いているビキニは内側からは僕の精液で、外側は彼の精液でベトベトになった。彼は大きく赤黒いペニスを根元から絞り上げるように扱いていた。精液の最後の一滴が僕のビキニに糸を引きながら垂れ落ちると、彼は大きく息を整えた。僕は彼の顔をじっと見た。彼の瞳は満足感に溢れていたように思えた。僕の顔を優しく撫でながら、こうなれる日が来るとは思わなかったと呟いた。僕は瞼を閉じて、優しいキスをねだった。


彼と僕は再会を祝して、駅を出て飲み屋を探した。こうやって昔は並んで歩いていた。僕のアパートから一緒に講義を聴きに出かけたし、同好会へも一緒に出かけた。アパートまでいつも彼は僕を送ってくれていたし、晩御飯を一緒に食べながら飲んだりもしていた。駅近く前の商店街を歩いて手ごろなお店を見つけ、暖簾をくぐった。居酒屋の元気の良い声が心地良かった。なにか、当時に時間がさかのぼったようにすら感じた。



初めて彼とキスをして抱き合うようになった日を境にして、彼は朝に部屋へやってくるとビキニ1つの姿になるようになった。部屋にいつでも入れるように彼には合鍵を渡した。毎朝のように彼は鍵をあけて入ってくるようになった。彼は部屋に来るとベッド脇に手早く衣類を脱いで積み上げた。僕がビキニだけの姿で台所にたち朝食の用意をしていると背後から優しく抱いてくれた。彼は背後から僕を抱くときは、いつも両方の乳首を弄り回してくれた。いつしか彼の乳首弄りで勃起する体にされていた。乳首を弄られて勃起すると彼は台所を去っていった。数分して、勃起が収まる頃合を見計らうかのように、彼は背後から僕を抱き寄せた。僕が鼻声になり振り向いてキスをねだると舌を差し込んでくれた。

彼の舌に口腔をかき回されると僕はビキニを膨らませ、我慢汁を浮かびあがらせた。
「剛の小さいオチンチンが早くここから出してーって言っているみたいだよ。」
彼は意地悪な言葉に僕が反応することを見つけ出していた。
「我慢汁が滴になって浮かびあがっているよ。」
僕の乳首を指の腹で転がしたり、爪で軽く摘んだりを繰り返した。
「乳首しか弄っていないのに、どうしてビキニの前を膨らませたのかなあ?」
「い、意地悪を言わないでよお。」
僕は鼻声になったものだった。
「手を休めて、ベッドに行こうか。」
彼に抱かれ肩にもたれかかりながら、朝食の準備を中断してベッドに促されることが多々あった。

彼は僕が嫌がることや好まないことは決してしない人だった。僕が彼とのセックスに踏み切れないでいる時、彼は僕に様々な格好をさせて、僕を見ながら彼自身でペニスを扱いては射精していた。彼が穿いて欲しいといったビキニに穿き替えて、ベッドの上で四つん這いになってお尻を突き出してみたり、横臥して片脚を挙げてビキニの染みが浮かび上がった膨らみを見てもらっていた。彼は僕に恥ずかしい格好をさせるのが好きだった。そして、彼は僕が穿いていたビキニを嗅ぎながらオナニーするのも好きだった。射精する時は僕のビキニでペニスをくるんだり、僕が穿いているビキニに亀頭を擦りつけながら射精していた。

実を言えば、僕自身も彼が部屋に脱ぎ捨てていったビキニを嗅ぎながらオナニーをしたことは何度もあった。彼が帰宅した後、ビキニについた精液を嗅ぎながら自分でオチンチンを扱いた。最後には、彼の精液を口に入れて味わった。いつか直接に彼の精液を味わうことがあるかもしれないと淡い期待に興奮していた。




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コメント

とりあえず、上を読み終えました。

ちょっと、濡れちゃった
( ̄ ̄;
駅に着いたらトイレに行っとかなくちゃ!!

キミさんへ

コメント、ありがとうございます。
どのあたりで濡れてしまった教えて頂ければ幸いです。

こんにちは

私は今日もメタボぎみです(^^)

スマイルさんへ

コメント、ありがとうございます。
スマイルさんのブログを訪問させて頂きました。思わず笑ってしまいました。電車の中や会議中には読めません。

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