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百姓一揆


気象庁に勤務されながらも作家としての活躍もされた新田次郎氏は富士山に関する作品を多く書かれております。「芙蓉の人」では、富士山頂観測所が作られた話を小説にされております。NHKが放送したプロジョエクトXで山頂レーダーが如何に難しい仕事であったかをご覧になった方も多いかと思います。

文春文庫に収録されている「怒る富士」は上下巻に分かれて書かれた小説です。1707年の宝永の大噴火にて生じた耕作地の壊滅的被害について書かれております。この時期は第五代将軍綱吉の頃で、大老であった柳沢吉保も登場します。後任の新井白石が厳格な風紀の取り締まりを行ったことを鑑みれば、噴火までは好景気だったと考えられます。

かいつまんで申し上げるなら、被災者となった農民たちはいきなりに暴徒と化してはおりません。将来を絶望したくなるような悲惨な被害にも関わらず、視察に訪れる役人が役立たずであったにも関わらず(注1)、治安を乱すことなく文書による要求・要請を行った上で、手順を踏んだ交渉(直訴)を幕府と行おうとしております。

息子である藤原正彦氏は江戸時代の識字率を50%と書かれておりますが、政治的な交渉を行うだけの人的資源が農村にあったからこそ、団体としての交渉が成り立ちえたと理解できるのではないでしょうか。武士階級と農民階級は平等ではありませんでしたが、両者間にて交渉が行われたということは武士が一方的な宣告を出来る程には強い立場にはなかったからだと思われます。






注1)「役人の役を果たさぬタライをば 天を下りて分かつる訳かな」とは、現代でも詠えそうです。なんか、激辛。



参考文献
新田次郎/著 怒る富士(上、下) 文春文庫 新装版第1刷
藤原正彦/著 この国のけじめ 文春文庫 第1刷

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コメント

No title

最近老眼と共に文章を読むのが億劫になってしまって。。。。

悪徳大寒様との交渉も無理になってしまうかも?

エロ話はまだまだ弱った目でも読めそうな気がしているけど。

miwmiwさんへ

コメント、ありがとうございます。
寒いのはお嫌いなようですね。でも、大寒はまざ先です。つまりは更に寒くなるのですね。ああ、寒いのつらい。

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